木工塗装の概要

被装物として、木材を対象とする「木工塗装」は、木材の汚れ・老朽化の防止、木材の乾湿による材質の歪み防止、木材固有の材質を強調・美化、肌ざわりをよくする、などを目的として行います。

特に、透明仕上げにおいては、天然の木目の美しさ、素材の個性を最大に生かすことを目標にしなければなりません。

木工製品には、イス・テーブル・タンスなどの家具から、ピアノなどの楽器、ドア・建具などの住宅部材、スポーツ用品、自動車部品など多岐にわたっています。

各用途に応じて、耐候性・耐熱性・耐黄変性・耐摩耗性・耐汚染性・防滑性・抗菌性などの性能が要求されます。

そこで、ポイントとして、木材の乾燥では、狂い(寸法の事で、素材の堅さや水分率により、膨張・収縮が起こり、裁断した時の寸法に狂いが生じる事)やワレ(素材の堅い部分とやわらかい部分のギャップにより膨張収縮に伴う剪断力が生じて素材が割れてしまう事)が生じるため、一般的には(特に工場塗装品の場合)含水率5~12%位の十分に乾燥した物を選びます。

また、木材は細胞膜に含有する水分の影響で、膨張・収縮や反り、狂いを起こします。

その水分は温度や湿度によって増減します。木材を利用する際、膨張・収縮は重要な問題ですので、十分吟味することが必要です。収縮膨張率は、木目の方向や厚みなどで大きく異なります。

素地研磨は、ペーパー掛けを十分にしてケバ(素地表面の木の繊維に起因するもの)を取っておかないと、着色ムラが出ることがあります。目止め剤を導管の中にていねいにすり込みます。

不十分ですと空気が出て、塗膜にピンホール(塗膜中や塗膜下に空気が入ると乾燥時(昇温)において、塗膜が固まる前にその空気が膨張し、やがてクレーター状となる事)を生じることがあります。

また目止め剤を十分に乾燥させないと、塗膜に目やせが出ることがあります。素地研磨をしたら、その日の内に下塗りまで塗ってしまった方がケバ立ち、ヤセ(素材の膨張収縮に起因し、膨張収縮を繰り返すと徐々に「痩せて」行く事)が少なくなって平滑性が得られやすくなります。

使用される木材種、塗料種、塗装ラインによっては塗装工程、乾燥時間等が多少異なります。

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